甲状腺の全摘手術をした話
2022年3月22日〜2022年3月26日まで、乳頭癌の疑いがあったため甲状腺の全摘手術をしました。
初めての入院を体験して、色々と気づくことが多かったので、記録として残して置こうと思います。
入院した経緯
不妊治療をしている中で、甲状腺にがん腫瘍らしき腫瘍があることが判明しました。
2回ほど腫瘍の細胞検査を行った結果おそらくがん腫瘍だろう。と診断されたことがきっかけで今回甲状腺の全摘手術を行いました。
甲状腺を全て摘出した後は、体内でホルモンが作られなくなるため毎日投薬で補うことになります。
入院する部屋のタイプは個室を選択
個室のほうが値段は高いですが、入院期間が短いこともあり大部屋ではなく個室を選択しました。個室を選択してよかったことは、就寝時間を自分のタイミングで選べることだと思います。(病院によって異なるかも)術後は、不規則な睡眠になっていたこともあり自分がいつ寝るのかを決められる個室を選んでよかったです。
入院・手術前日までに準備しておいたほうが良いもの
手術が終わってからの生活で持ってきてよかったものをまとめて紹介します。
・メグリズム1箱
・使い捨てストロー 1袋
・ICカード(電子マネー)
・500mlペットボトル4〜5本
・充電器
・メグリズム1箱
術後は痛みで睡眠不足になります。私の睡眠は入院中が多くて4時間、少なくて2時間でした。だいたい起きるタイミングは、痛み止めの効果が切れたくらいですね。痛み止めを服用して、メグリズムを装着して2度寝という感じでした。
・使い捨てストロー1袋
使い捨てストローは、手術後にかなり重宝しました。術後は、首を下に動かす動作を行うこと一つとっても大変です。そのため、あまり体を動かさずに水分補給ができて、使い捨てられるように1袋50本売りのものを持っていくのがおすすめです。
ICカードは、自販機で水を買う時に役立ちました。財布を持ったり、小銭を自販機に入れることも苦労したので、カードをかざすだけでいいICカードはかなり重宝しました。
・500mlペットボトル4〜5本
入院中の水などの水分の調達は基本的に自分で行います。ナースステーションで用意してくれるわけではないです。手術当日でもいいので、術後に水が飲めるように準備をておきましょう。私はしていなかったので、2〜3時間くらい喉の乾きと闘うことになりました。
手術直後は、体を動かせません。そして、看護師さんに買って来てもらうにしても、仕事の合間に買って来てもらうので、すぐに手元には届きません。これが本当に辛かった。ペットボトルは、ストローを入れて最後まで飲めて、あまり重くない500mlのものをおすすめします。
入院時の生活
入院1日目
入院初日は、入院手続きが終わって病室に入った後に看護師さんからの病棟説明や薬剤師面談、全身麻酔前の歯の点検などがあり、かなり忙しかったです。
病室に入って荷物をおいてから諸々の手続きや検査などが終わるまでは2時間くらい合計でかかったと思います。
また、私は手術が朝一の8時30分からだったため12時くらいから間食禁止の指示があったくらいで他はコーヒーを飲んでもOKなど制限はかなり緩かったです。
手術の2時間前には起床しなければいけないため、手術前日は12時前に就寝をしました。
入院2日目(手術当日)
手術が8:30だったため、2時間前の6時に起床。看護師さんが来て体温や血栓防止用の着圧ソックスの装着具合のチェックなどを行います。
手術当日は、丸1日絶食。手術前は30分前までならば水分を飲んでもよかったです。術後は、医師からの飲水チェックが入るまでは一切とれません。
手術の移動は、術衣を着てオペ室まで看護師さんと一緒に移動。点滴用の管を針で指してから全身麻酔が始まり、手術終了〜病棟に運ばれるまでの意識はありませんでした。
意識が戻った時は、全身の痛み(特に首と腕)あとは発熱時特有のだるさもあり体を動かすことができませんでした。
ベッドに横になった状態でレントゲンを行い、ドレーン管(尿を出すために尿道に入れられる管)から看護師さんが尿の排出をチェックされます。
手術後は全身麻酔の効果が切れて来たタイミングで胃の気持ち悪さと吐き気がありました。吐き気止めは、必要な場合看護師さんに伝えれば処方をしてもらえるので、吐き気度目を処方してもらい多少は緩和されました。それでも私の場合は、気持ち悪さや全身の鈍い痛みは数時間続いた状態でした。
手術後に発熱をしていたため、それも原因の一つだと考えています。
夕方に医師の術後の診察と、飲水チェックが入ります。飲水チェックは、患者自身がストローを使用して水分を取れるのかどうかをチェックします。
甲状腺の手術直後は首を動かすことができないため、ペットボトルにストローを入れて水が飲めるのか確認と、水分を取るときに手術痕の負担にならない体の体勢や首の動かし方などの指導を受けました。それでも、体を少し動かすだけでも痛みが伴うので辛かったです。
睡眠は、かなり浅くて2時間に1回くらいのペースで起きては寝てを繰り返し、1日が終わりました。
入院3日目
手術翌日から、ご飯が開始になります。お風呂はまだ入れないので、看護師さんに体を拭いてもらっています。病院の食事自体はご飯がおかゆになりましたが他は普段の食事とあまり変化が無かったと思います。
昼食後は、リハビリに歩行訓練を行います。歩行訓練といっても、そんなに大げさなものではなく自分で立ち上がって歩けるのかどうかというチェックでした。
看護師さんの補助込でも立ちあがれたらカテーテルが抜ける。それから、トイレまで歩けるのか試してあるけたら、歩行訓練は終了です。
このチェックにOKがもらえると、病棟内を行動することができるようになります。
カテーテルを抜かれてすぐに普段どおり……というわけではなく、半日くらい常に違和感がありました。
また、ベッドから起き上がれるようになると、1時間動かないだけでバキバキ鳴り出すくらいの肩こりに悩まされ始めます。
首に直接ドレーン管がついているので、器具の重みと、首を無意識に庇ってしまうため常に前屈みの状態になってしまうので、肩こりの軽減に腕を回すストレッチを意識的に行っていました。
痛みは常にあるので、処方してもらった錠剤のロキソニンを6時間感覚で服用。就寝をしてもロキソニンが切れてくるくらいのタイミングで目が覚めるのでだいたい3〜4時間くらいの睡眠だったと思います。
入院4日目
点滴も取れて、体に刺さっている管はドレーンだけになりました。
痛みも手術当日に比べたらかなり減っており、ロキソニンを飲んだ上での行動範囲はかなり広がります。
この日から、行動範囲も病棟内から病院内に移動できる範囲が広がり、シャワーを浴びられるようになりました。
そして、術後の経過がかなり順調だったようで医師から「明日退院してもOK」というお許しを得たので、本来の予定を3日繰り上げて退院することになります。
急遽退院が決まったので、口腔チェック(歯が折れたりしていないか)や、術後の首の傷の保護についてなどの説明受けたりしていたためバタバタしていました。
退院日
退院は、朝10時くらいに主人に迎えに来てもらいました。電車やバスを使って帰宅をする選択もありますが、入院でかなり体力が落ちていて、傷も痛い。なにより荷物の持ち運びが重労働なのでおすすめしません。家族に迎えに来てもらうか、タクシーが無難だと思います。
退院手続き自体は、1時間くらいでした。
まとめ
今回の入院生活での教訓は多少のお金はケチらない。これに付きました。 睡眠や水分補給などに必要なものは多少高くついたとしても、ケチらないほうがいいです。そのちょっとした節約が自分の体に負担をかけるので、本当にやらないほうがいいです。入院中の生活は色々と制限がつけられてしまうので、少しでも快適になれるのならば多少の出費は惜しまない。